以前から気になっていた
村上世彰著の『生涯投資家』を読んでみたので、自己流で必要なところだけをメモする。
コーポレート・ガバナンス
株主が企業(経営者を含む)を統治し監視するための制度
・投資先の企業で健全な経営が行われているか
・企業価値を上げる、つまり株主価値の最大化を目指す経営が行われているか
株主総会にて、株主(投資家を含む)から委託を受けた経営者が株主の利益を最大化するために経営をするという考え方。もの言う株主。
健全な投資や企業の成長の担保。株主がリターンを得て社会に再投資することによって、経済が循環する。
2014年 伊藤レポート 「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」PJの総括として、8%を上回るROEを最低ラインとし、より高い水準を目指すべきとした。
MBO(Management Buy-Out)すべきは、
・今後の事業に自信がある
・採算度外視の事業を行う予定
・自社の株価が割安
・銀行借入余力が十分にある
日本国に対する提案まで書かれているのには驚いた。
確かに、企業の内部留保は家庭のタンス預金と同じようなもので、資金が循環せずに経済の活性化には至らない。
増え続ける日本の借金は、高齢化社会と大きく関わっていて、保険料収入で賄いきれない社会保障費を赤字国債で補填している。約40兆円の社会保障費の負担は、国民にも大きく影響していて、給料からどんどん引かれる量が増えている。昇給、新規雇用、設備投資、株式投資、不動産投資などに回す必要がある。
この流れを作るのにコーポレート・ガバナンスが重要となるのだと。
最後に、最も共感したのは、非営利団体への資金循環の話だ。非営利団体にとって重要なのは寄付金だ。ドナー・ガバナンス、つまり寄付者とのコミュニケーション、寄付者への情報開示は非常に大切だと考える。Donor Relationについてはしっかりと学んでいきたい。
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